●在ベトナム日本大使館が発表した新型コロナウイルスに関連する発表を転記します。(2020年1月24日12時20分現在)
1.1月23日19時21分、ベトナム保健省は、以下の通り、ベトナム国内における中国人の新型コロナウイルスの罹患(りかん)の可能性を発表しています。
(1)グエン・チュオン・ソン(Nguyen Truong Son)保健副大臣は、チョーライ病院で治療を受けている2人の中国人男性患者(父子)が新型コロナウイルス(nCoV)に陽性であることを発表した。
(2)2人の患者は発熱で入院した。父子は中国湖北省武漢市(Vu Xuong)を出発し、父親はハノイ、息子はロンアンを経由し、その後、ニャチャンで合流し、4日間滞在した。
(3)20日、2人はロンアンに戻ったが、発熱の症状があり、22日に発熱の状態でチョーライ病院(ホーチミン市)に入院した。
(4)患者は感染地域から来たため、新型コロナウイルス感染のケースを疑われ、保健省のガイドラインに従って二重隔離と治療を受けている。23日夕方現在、2人の患者の健康状態は安定している。
2.1月23日13時45分、VTCニュース(インターネット版)は、以下の通り、ベトナム国内におけるベトナム人の新型コロナウイルスの罹患(りかん)の可能性を報道しています。
(1)2人のベトナム人患者は、コロナウイルスに感染している疑いがある。一人は中国の武漢市から戻ってきた留学生の20歳女性である。もう一人は、その女性の55歳の母親であり、ランソン(Lang Son)国境ゲートの市場で商売をしている。
(2)2人の患者は、現在、熱帯病中央病院(ハノイ市ドンアン地区キムチュン町)に入院している。
(3)20歳の患者は軽度の発熱(37.5度C)、喉痛、乾燥性咳の症状が確認され、22日、救急感染隔離室に収容されたが、現在発熱がなく、状態観察されている。
(4)55歳の母親患者は、入院する4日前に鼻水、発熱があったが、自宅で療養していた。その後、病院で受診したところ、高熱(39から40度)が確認され、すぐに救急隔離病棟に収容された。
(5)現在、2人の患者の症状の原因は不明であるが、コロナウイルス感染の可能性を排除することが出来ないため、引き続き救急隔離病棟で検査や治療を受けている。
3.以上の状況を踏まえ,邦人の皆様におかれましては,引き続きベトナム保健省が発表した感染症の予防を心がけるようご注意ください。
<ベトナム保健省が発表した感染症予防のための注意事項>
(1)急性呼吸器感染症の患者との直接接触を制限する。患者と接触する時は,医療用マスクを適切に着用し,患者との距離を保つ必要がある。
(2)体を暖かくし,衛生状態を保ち,石鹸でよく手を洗い,肺炎を防ぐためによくうがいをする。
(3)咳やくしゃみをする時は,分泌液の飛沫を抑えるために,布やハンカチで口や鼻を覆う必要がある。
(4)中国湖北省武漢市から帰国した人,又は武漢市の新型肺炎患者と密接に接触した人で,14日以内に発熱,咳,息切れの等の兆候を示したら至急相談・検査・治療のために最寄りの医療施設を受診する。
(5)農場の動物や野生動物との濃厚な接触を制限する。
(連絡先)在ベトナム日本国大使館 電話番号:+84-24-3846-3000