在ホーチミン日本国領事館が公表した関連情報(2020年2月24日17:35配信)
●2月24日午前現在,ベトナム国内における新型コロナウイルス陽性事例は計16名(うち15名は治癒)となっています。
●23日付け当地報道等は,新型コロナウイルスに関連し,ベトナム当局が日本人等に対する措置を検討している旨報じています(以下2参照。なお,具体的内容が確認でき次第お知らせ予定。)。
●また,ベトナム保健局は,現段階ですべての外国人に対し,空港で発熱・咳等が確認された場合,帰国勧告や14日間の隔離措置を取っています(以下3参照)。
●ハノイ市,ホーチミン市を含むベトナム全土の多くの教育機関が2月末まで休校中ですが,教育訓練省は,3月2日からの学校再開を各人民委員会に要請しました(以下4参照)。
●邦人の皆様におかれては,ベトナム当局の各種発表に留意しつつ,以下5の保健省勧告を参照の上,手洗い,うがい,マスクの着用等,引き続き通常の感染症対策をお願いします。
1:感染状況
ベトナム保健省の発表によれば,2月24日午前現在におけるベトナム国内での新型コロナウイルスの陽性事例は計16名(うち15名は治癒)です。
なお,2月14日以降,新規の感染症例は確認されていません。
2:日本人を対象とする措置等(報道等ベース)
2月23日付け当地報道等によれば,同日にハノイ市人民委員会が新型コロナウイルス対策に関する緊急会合を開催し,同市に在留又は観光する日本人をはじめとする外国人の管理強化を発表した旨概要以下のとおり報じています。
なお,当該措置の詳細については,当館からベトナム関係機関に確認中であり,確認でき次第当館ホームページ及び領事メールにてお知らせします。
(1)ベトナム国営放送
2月24日から,ハノイ市に在留又は観光中の韓国人及び日本人について,滞在先の調査・特定作業を行う。
(2)トゥオイチェー紙
ハノイ市保健局次長は,韓国及び日本の感染地域から来た外国人については自宅隔離,同地域から帰国したベトナム人は,医療機関において隔離することを提案した。
(3)ハノイ市人民委員会ホームページ
○ハノイ市人民委員会は,市内各地域の公安に対して外国人,特に中国人,韓国人,日本人,シンガポール人に対する管理を強化するように指示。
○外国人居住者の多い地域では,外国語での宣伝活動を行うことを指示。特に,集合住居での(外国人)居住者の確認を行い,リストを作成すること,住居への出入りの際には消毒をすることを義務付けた。
○2月18日以降に感染地域から戻ったベトナム人を特定し,自覚,コミュニティに対する責任を持ち,行動についての情報共有するよう求めた。
3:ベトナムの空港での検疫状況
2月24日現在,ベトナム保健省による検疫強化策から以下の措置が取られています。
(1)(日本からの渡航者に限らず,)すべての外国からの渡航者に対し,空港で,発熱・咳・呼吸困難の症状が確認された場合,帰国するよう勧告を発出する。
(2)同勧告に従わず入国を希望する場合は,医療機関での14日間の隔離を強いる。
4:ベトナム国内の休校状況
(1)2月14日,ベトナム教育訓練省は,各地方の人民委員会に対し,休校の延期を要請し,24日現在,ハノイ市,ホーチミン市を含むベトナム全土の多くの教育機関が2月末まで休校中。
(2)教育訓練省は3月2日からの学校再開を各人民委員会に要請。
5:ベトナム保健省の感染防止のための勧告(1月31日付)
(1)発熱,咳,息切れがある場合は旅行,出張を避ける。疑わしい症状がある場合は,直ちに診療所を受診し,旅行や出張の場合はスケジュールを医療従事者と共有する。
(2)発熱,咳のある人との接触を避ける。 目,鼻,口を手で触るのを避け,石鹸でよく手洗いする。
(3)咳やくしゃみをする時は,分泌液の飛沫を抑えるために,布やハンカチで,口や鼻を覆う。
(4)旅行中に症状がある場合は,すぐに航空,鉄道,自動車の担当者に通知し,早めに医療機関を受診する。
(5)調理済みの食品のみを使用する。
(6)公共の場や人前で無差別に吐き出さない。 家畜や野生動物との密接な接触を避ける。
(7)大勢の人々がいる場に行くとき,または症状のある人と接触するときは,マスクを着用する。
(参考)