在ベトナム日本国大使館が公表した関連情報(2020年3月6日21:15)
●報道によれば,3月6日,ベトナム国家指導委員会は,ベトナムに入国する全ての人に対し,7日の午前6時から医療申告を義務付けることとしました。入国者は, 入国時に紙ベースで申告するか,入国する前にオンラインで電子的に申告することができます。7日以降に,ベトナムに入国される方は御注意ください(以下2参照)。
●3月7日以降,韓国・ベトナム間の全ての定期旅客航空便の運航が一時停止される見通しですので,ご注意ください。
●邦人の皆様におかれては,ベトナム当局の各種発表に留意しつつ,正確な情報の把握に努め,以下4(3)に記載の保健省勧告等を参照の上,手洗い,うがい,マスクの着用等,引き続き通常の感染症対策をお願いします。
1. ベトナムにおける感染状況
ベトナム保健省の発表によれば,3月6日現在におけるベトナム国内での新型コロナウイルスの陽性事例は計16名(全員治癒)です。なお,2月14日以降,新規の感染症例は確認されていません。
2. ベトナム政府による今回の措置
(1)報道によれば,3月6日,COVID-19予防及び管理のための国家指導委員会が開催され,7日午前6時から,ベトナムに入国する全ての者に医療申告が義務付けられることとなりました。入国者は, 入国時に紙ベースで申告するか,入国する前にオンラインで電子的に申告することができます。
(英語,ベトナム語,中国語,韓国語等に対応しています。)
(2)なお,EU及びカンボジアから入国する場合(経由を含む。)は,7日午前0時から,医療申告が義務付けられますので,ご注意ください。中国,韓国,イタリア,イランから入国する場合(経由を含む。)はすでに医療申告が義務付けられています。
3. ベトナム政府による検疫強化措置等
ベトナム政府は,新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため,現在,以下の措置を実施しています。
各措置の詳細や最新情報は,当館ウェブサイトの「新型コロナウイルス感染症をめぐる諸動向」に掲載されていますので,御参照ください。
(1)国境ゲートの一部閉鎖
(2)中央病院,地方病院,軍病院,野戦病院での感染者隔離
(3)大規模イベントの完全中止
(4)学校の休校
(5)ビンフック省ソンロイ村の2月13日から20日間の隔離(3月3日に終了)
(6)ベトナム-中国間の定期旅客航空便の運航停止
(7)香港を含む中国人への観光ビザ発給を制限。中国の感染地域からの労働者への就労許可を拒否。過去14日以内に中国滞在歴のある外国人の入国拒否。
(8)韓国から入国する全ての乗客の医療申告の義務付け。韓国大邱・慶尚北道から渡航する外国人,及び過去14日以内に同地域に滞在歴のある外国人は一時的に入国中止。
韓国人へのビザ免除措置を一時停止。韓国から入国する全ての乗客及び14日以内に韓国に滞在し,第三国を経由して入国する乗客の医療隔離。
(9)発熱・咳・呼吸困難の症状を呈する入国者への帰国勧告・強制隔離
(10)外国人,特に中国人,韓国人,日本人,シンガポール人に対する公安上の管理強化(外国人の宿泊先・勤務先での居住登録・渡航歴確認等)
(11)宿泊施設での検温,発熱が確認された入国者への通院要請
(12)イランから入国する全ての乗客の14日間の医療隔離
(13)イタリアから入国する全ての乗客の14日間の医療隔離。イタリア人に対するビザ免除措置を一時停止
(14)感染地域からの航空便の受入れをヴァンドン空港,フーカット空港,カントー空港の3空港に限定。
(15)3月7日6時から,ベトナムに入国する全ての乗客に医療申告を義務付け
4. 留意事項
(1)ベトナム政府の各種発表に留意しつつ,正確な情報の把握に努めてください。
(2)ベトナム国内の地域によっては,ワークパーミット(就労許可)の申請受理を拒否されるケースがありますが,ベトナム労働・傷病兵・社会問題省からは,「日本人であることのみをもって拒否することはない」との回答を得ています。但し,過去の渡航履歴を調べるため,パスポート全ページの写しの提出を求められることがあります。
(3)新型コロナウイルス感染症は,立食パーティーなど,互いの距離が十分に取れない状態のまま,屋内等で一定時間過ごすことが,感染のリスクを高めるとされています。こうした環境を可能な限り避け,以下ア~キのベトナム保健省の勧告(1月31日付け)を参照の上,手洗いやうがい,アルコール消毒,マスクの着用など,通常の感染症対策を励行してください。
ア. 発熱,咳,息切れがある場合は旅行,出張を避ける。疑わしい症状がある場合は,直ちに診療所を受診し,旅行や出張の場合はスケジュールを医療従事者と共有する。
イ. 発熱,咳のある人との接触を避ける。目,鼻,口を手で触るのを避け,石鹸でよく手洗いする。
ウ. 咳やくしゃみをする時は,分泌液の飛沫を抑えるために,布やハンカチで,口や鼻を覆う。
エ. 旅行中に症状がある場合は,すぐに航空,鉄道,自動車の担当者に通知し,早めに医療機関を受診する。
オ. 調理済みの食品のみを使用する。
カ. 公共の場や人前で無差別に吐き出さない。 家畜や野生動物との密接な接触を避ける。
キ. 大勢の人々がいる場に行くとき,または症状のある人と接触するときは,マスクを着用する。
(参考)
(連絡先)
在ベトナム日本国大使館 電話番号:+84-24-3846-3000